世界は正しさだけでは動いていない
選挙のみならず、社会の様々な物事は、多数決で決まっていく。
有識者が確からしさを検証し続けるけれど、多くの人々には思考過程は理解できない。理解するのが大変な正しさよりも、誤っていても楽ちんであればいい。たとえ生命の危機に対峙しても、多くの人は思考を放棄して多数派に従って動くのだ。
そういう人間の特性があるわけだから、確からしいことを多くの人が選択するためには、社会知性を底上げする必要がある。思考の体力を底上げすることと、判断のベースとなる知識を増やして上げること。正直、お金をあげるから学んでくれ、一定水準に達した人の税負担を軽減します、的に、若干強制的にでも勉強させた方がいいんだろうと思う。
社会の生産性や秩序を維持するには、そういったバイアスのかけ方もあってもいいと思う。